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ゆれる

夏休み前最後の水曜日=レディースデイ。頑張って朝一番の『ゆ れ る』映画館に見に行ってきました。なんといっても上映されてる所が限られているこの映画(オダギリジョーの出てるものはミニシアター系とか多いんですが)、8日に公開初日だったので、30分前に着いたけどギリギリで最前列左側・・・年齢層は30代以上の女性多数でした。

男兄弟とはそんなものなのかな〜って女三姉妹の末っ子の私からしたらちょっと不思議な感じで見ました。二人の男の心の動きが妙にリアルでしたね。私は猛と一緒に心がゆらゆらゆら〜と嫌な感じでゆれて、最後にずしんと揺さぶられました。ゆるやかに話は進んでいくんだけど、ドキドキして、「なんで?」って思いながらラストへ。


オダギリジョーと香川照之、この二人をキャスティングしたことがこの映画の成功の要因です。香川照之がちょっと怖いくらいのゆれ方でした。私は『利家とまつ』の秀吉役の印象がとても強いのですが、この人どんな役やらせてもうまいだろうけど、この役はそうとう楽しんだのではないかと思います。彼の変貌ぶりに圧倒されました。オダギリジョーもはまっていましたね。まず彼がスクリーンに現れた瞬間から彼の雰囲気に引き込まれちゃいます。感情をあそこまで出す役というのもいい。ファン的にも楽しめる映像たくさんあったし、もう胸一杯です。
真木よう子も良かったですね。『パッチギ』にも出ていたけど、今回は全然違う役どころで、田舎の適齢期過ぎたのに・・・という女の雰囲気を漂わせていて見事。

この映画の脚本、監督両方をこなした西川美和さん32歳の才能に本当に驚きました。細部にこだわると「あれれ、どうして?」とちょっと引っかかる点もあったけど、全体としては良くできていたと思います。


ちなみに秋公開の『手紙』も兄弟の心理にスポットが当てられていて、お兄さんが犯罪者という話ですよね。もちろん『ゆ れ る』とはまったく物語が違うし、映画のテイストも違うだろうし、もっとストレートな映画になると思うけど、今度はどんな兄弟が描かれるのか楽しみになりました。


2006-07-17(Mon) 23:53| 映画| トラックバック 0| コメント 0

『パッチギ!』

これもオダギリジョー目当てで見た作品ですが・・・
なんというか、凄かったです。
若者から溢れ出るパワーについていけず、途中目を覆いながらの二時間でした。でも、最後には泣いていた。そんな不思議な映画です。

見る前は在日の問題を描いているってこと、オダジョーと沢尻エリカちゃんが出てることくらいしか知らなかった。『パッチギ!』という題名の意味が「頭突き」であることも、ケンカシーンがやたら多いことも知らなかったのです。本当に、やたらと血まみれのボコボコシーンが多い。私はそういうの苦手で・・・だから途中で脱落しそうになったんだけど、それだけではないのがこの映画。

沢尻エリカちゃんと塩谷瞬くん、良かったです。あの時代、こういう二人がいたかもなって思わせてくれた。
エリカちゃんは内に秘めたものを感じさせる、在日朝鮮人のキョンジャという女の子を本当にそのままに演じていたと思います。お兄ちゃんは朝鮮高校の番長。このお兄ちゃんのアンソン(高岡蒼祐)がまたカッコいい。エネルギーが有り余っていて、ケンカばっかりしてるけど、情に厚い。彼の仲間の二人もそれぞれの個性があって。(そのうちの一人は多分ドラマ『白夜行』に出てきた秋吉だと思います)何かに苛立っている気持ち、将来への不安、どうしようもない焦燥感、そういったものをケンカにぶつけている。すごくうまく表現できていたような気がします。


松山康介役の塩谷瞬くんも最初はこの子が主人公だとは気付かないくらいの存在感の薄さだったんだけど、それがまたこの子の味で。。。純粋で、素直で、一所懸命で。だんだんと自然にこの子を応援したくなっていきました。

そしてオダジョーは、おいしい役どころですね。なかなかできない役というか。最初に康介と出会って、「イムジン河」を教える辺りいい雰囲気でね〜。それが「I have a dream!」ですよ・・・
小出恵介君も似たような役割だったのかな。時代を映すというか。マッシュルームカットから、最後は・・・ですから。


途中で生駒トンネルの話が出た時はもうドキッとしましたね。奈良に住んでいた時、よく利用していましたが、全然知らなかったですね。あの時代は帰国船で北朝鮮に帰った人が多かったのか、その後どうなったのかな。そんなことも色々考えながら、見ていました。


そして最後は「イムジン河」聞きながら涙、涙でした。



なんと井筒監督はこの夏続編を制作するらしいです。
7年後くらいという設定で。
どうなるのでしょう。見たいけど、見るのが怖い気もします。





2006-01-24(Tue) 16:36| 映画| トラックバック 1| コメント 5

ジョゼと虎と魚たち

先日見た「メゾン・ド・ヒミコ」があまりにも気に入ってしまったので、その理由がオダジョーなのか、監督・犬童一心なのか探るべくレンタルしてきました。

タイトルが印象的なことと、妻夫木クンが出てることくらいしか知らなかったこの作品。「メゾン・ド・ヒミコ」のオフィシャルブックを立ち読みしたら、「ジョゼと虎と魚」以来の待望の犬童・渡辺あやコンビ再び!!みたいなことが書かれていました。

全く内容を知らなかったので、ジョゼが初めて乳母車から現れた時は「???」でした。「このお話はどこへ向かっているのか?」
おいしそうな朝食、積み上げられた本の山、改造乳母車での散歩、とテンポ良く進んでいく中で、独特のジョゼの語り口にふふふと笑いながら引き込まれていきました。

「帰れ、て言われて帰る奴なんか帰れ。
うそ。おって。ずっとおって」


ここは泣きましたねえ。「ほんまもん」しか見たことなかったけど、池脇千鶴ちゃん、うまいわあ。あの独特の雰囲気を作り出すことができたことがこの映画を成り立たせている。彼女が笑うと見てるこちらも嬉しくなるもの。


けどやっぱりこの作品も切なかった。それは映画の最初から分かっているんだけど、だからこそ、切なかった。ジョゼは海の底をぐるぐる回ってるのかなあ。真っ暗な海の底に沈んでいるよりはやっぱり良かったのだろうか。泳いでるうちにまた好きな人を見つけることができるかもしれないもんね。


結論:この監督&脚本が好き。でもやっぱり「メゾン・ド・ヒミコ」の方が好き。これはオダジョーのせい、かな。また観に行きたい。


それにしても、山田ファンの皆さん、「ジェニファ」は序の口ですよ。よく比べられることのある妻夫木クンですが、彼はこの映画で3人もの女の人とベッドで・・・ですよ。役の大学生そのままって感じで自然でした。そして驚いたのはレンタルビデオでも特典を見ることができて、その中に監督と妻夫木クンと池脇千鶴ちゃんの解説付きで本編を見るっていうのがあるんです。これ、「セカチュー」全編を通してやってほしいなあ、と思ってしまいました。


2005-10-17(Mon) 13:34| 映画| トラックバック 1| コメント 23

メゾン・ド・ヒミコ

今日見てきました。レディースデイだし、新宿武蔵野館は私が見た10時45分の回で立ち見が出て、次の回も立ち見さえ断っているという大盛況でした。
いや〜、オダギリジョーのこと気になってる人が見たら、はまっちゃう映画ですね。(私のことです、ハイ)日和BBSで知った「世界遺産」のナレーションがオダジョーに決定のニュース・・・
うれしいっ!!
くるみさんゴメンネ。そのうちオダギリジョーというカテゴリーができちゃうかも。だって山田さん煙ばっかりで姿は見えず(笑)


さて、本題の映画について。内容にも触れますのでご注意を。
この映画の空気感はなんともいえず、おだやかで、優しいです。ちょっと遊びもあって、くすっと笑えたりもして、でも切ない。切ないです。
まずメゾン・ド・ヒミコというゲイのための老人ホームは海辺の小さなホテルを買い取って始められたという設定。このホームが美しく、その住人は愛すべき素敵な人々でした。
田中眠さん演ずるヒミコは特に圧倒的な存在感です。春彦が愛する対象として、死にゆく父親として、ほとんど寝たままの姿ですが、迫力のある美しさでした。
柴咲コウちゃんはノーメークの結わいただけのスタイルなのに絵になっていて、相変わらずふてくされた顔の似合う女優no.1だと思いました。褒めてるんですよ〜、彼女には引き込まれます。
オダギリジョーは・・・今の彼を最大限生かしたカッコ良さ、と思いました。ゲイだけど明らかに容姿やしぐさでゲイだというのが分かるわけではなく、いたって普通。でもヒミコのことを愛している。「欲望が欲しい」の場面はもう一度じっくり見たいです。普通と言っても、そのたたずまいからして独特の色っぽさがあるのよ〜。男に気に入られるのも納得だし、でも女だって吸い寄せられてしまうよ。サオリが惹かれてしまうのも無理ない。そのままサオリと、、、お願いってドキドキしながら見てたけど、やっぱり彼は・・・切ないね。

じんわりと涙する場面が幾度かありました。どんなことがあっても、人は人と関わりあいたいんだな、気持ち良く人と関われる場所を必要としているんだな、それがメゾン・ド・ヒミコなのかな、と思いました。


2005-09-14(Wed) 15:46| 映画| トラックバック 1| コメント 2

PLATONIC SEX

山田君が鹿児島でDJをしたと聞いて、思い出した映画の感想を。

『PLATONIC SEX』
2001年 東宝の映画
タレント・飯島愛の告白本を基に、10代の少女の心情を描いた青春ドラマ。監督は「DAN-BALL HOUSE Girl」の松浦雅子。脚色は森下佳子。撮影監督に「女学生の友」の高瀬比呂志があたっている。主演は、オーディションで選ばれた新人・加賀美早紀と映画初出演のオダギリ ジョー。第25回日本アカデミー賞新人賞(加賀美早紀)受賞作品。


山田君が昔の雑誌でこの映画を見た後、映画の世界にはまって抜け出せなかった、というような事を言ってたそうです。脚本は森下佳子さん。と知ったら、見るしかないでしょう。

全体的なトーンはかなり暗いです。愛役の子は新人で、体当たりの演技。役には合っていたと思います。オダギリジョーがDJの役なんですが、カッコいいです。クールです。ココだけの話、山田砂漠に浮気するとしたら(しないけど)、実はオダジョーです。いつか共演したらいいな、と思う俳優さんの一人です。
二人が幸せな時間があまりに短すぎるのだけれど、その時間が彼女を生き続けさせるのではないかな。森下さんらしい心に響くセリフもやはりありました。

観終わった後、寒い日に好きな人と手繋ぎたくなるような映画です。
(今は真夏でしたね、失礼しました)



2005-08-08(Mon) 10:01| 映画| トラックバック 0| コメント 2

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